コーヒー豆の保管業務
Coffee

近年注目を集めるスペシャルティコーヒーの保管を得意としており、その保管品質の高さは商社・メーカーより多くの支持をいただいております。ネット通販による出荷においても、自社開発の連動システムによりスムーズなデータ連携を可能としています。
コーヒー豆の保管にはさまざまな業務工程があり、それぞれの仕事人が細部まで目を光らせ、業務を行っています。
コンテナ内の麻袋に入ったコーヒー豆を入庫する業務から、倉庫内での保管や管理業務、サンプル採取、出庫業務までの工程をご案内します。

横浜港とコーヒー豆について

横浜とコーヒーの歴史は古く、1864年に外国人居住地の西洋人を対象としたコーヒー・ハウスが開店したことや、1869年に横浜で『萬国新聞』を発行していた外国人エドワルズが、日本で初めてコーヒーの宣伝広告を打ったことなどが記録として残されています。
おそらくこの頃から横浜港にコーヒー豆が輸入されていたようですが、港別の輸入量としては平成元年までは神戸港が国内シェア第1位でした。横浜港での輸入量が国内シェア第1位となったのは平成2年以降。以後は、現在までシェア1位をキープしています。その理由は、「都内のコーヒー消費量の増加」といわれています。
1946年(昭和21年)創業の富士倉庫では、1972年(昭和47年)よりコーヒー豆を取り扱ってきております。
コーヒー豆の主な産地は、ブラジル、コロンビア、ベトナム、インドネシア、グアテマラ、タンザニアなどの「コーヒーベルト」と呼ばれる地域の国々です。豆は各国から麻袋に入れられ、生豆(ローストしていない)の状態で船で横浜港まで運ばれてきます。

※参考資料
ウィキペディア コーヒーの歴史(日本での広がり)
「神戸税関」資料(PDF)

コーヒー豆の
入庫~保管~出庫作業とは?

富士倉庫では、コーヒー豆を焙煎メーカー等の工場に出庫されるまでの間、品質を保持するため、15℃設定した定温倉庫で保管しています。
その後、お客様からのオーダーに従って、サンプルの送付や出庫作業を行います。

01 入庫作業

入庫作業1:【VAN出し】コンテナから麻袋を出し、パレットに積みます

倉庫前にコンテナシャーシに乗せられたコンテナを横付けし、VAN(バン)出しを始めます。産地によって1B/G(麻袋1袋)当たりの重量は変わってきますが、約60キロ~70キロの麻袋をベルトコンベアを使ってバン出しを行い、1袋ずつ検量してからパレットに積んでいきます。20フィートコンテナには約18トン、40フィートコンテナには約24トンほどのコーヒー豆が積載されています。

入庫作業2:1袋ごと検量します

VAN出しでは、麻袋一袋ごとの重量を計っていきます。コーヒー豆一袋の重量は産地ごとに規定重量があり、これに足りているかいないか、検定人が「.5」(以下の産地別規定重量+0.5キロの意味)などと読み上げながら検定します。

産地別1袋あたりの規定重量

70キロ コロンビア
69キロ グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル
60キロ ブラジル、タンザニア、インドネシア、ベトナム
45キロ ハワイ

入庫作業3:【切付け】麻袋に重量を記載します

ベルトコンベアに流れていく麻袋に検定人が読み上げた重量をマジックペンで記載します。 著しく重量が足りていないもの(乱袋:らんたい)があった場合は、ピックアップして別の場所にまとめておきます。

入庫作業4:【マーク】麻袋に書かれているマークを確認します

麻袋に書かれているマークを確認し、記録していきます。